レトロゲームレビュー/爆ボンバーマン

ボンバーマン

 

 

機種

ニンテンドウ64

発売元

ハドソン

ジャンル

アクション

発売日

97年9月26日

価格

6,980円

国内売上本数

20万本以上

プレイ時間

40時間以上

 

 

否定できない3D化への流れ。しかし、3Dボンバーマンはボンバーマンか?

 

 

グラフィック

色使いこそシリーズの名残を感じるが、ステージが3Dとなり見た目の印象は

かなり変わっている。グラフィックレベルとしては平均的だが、悪い感じはない。

 

サウンド

ハードなミッションをこなしているというような雰囲気はなく、あまりにささやかで

ボンバーマンらしさゼロのBGMにがっかり。メロディも全く覚えてもいない。

 

システム

 

ボンバーアクションには、3Dならではのものが新たにたくさん詰め込まれた。

敵に接触しても気絶するだけになったのはナイス。これは英断だったと思える。

 8

操作性

せっかくの3Dスティックだが、動けるのは8方向のみ。自由度を捨てた分だけ

わかりやすいのも確かだ。爆弾を投げるという動作もかなりスムーズにできた。

 

プラス要素

1人用は謎解き中心で難易度は高めだが、やりがい、ボリューム共にたっぷり。

コントローラさえ揃えればお手軽に4人で対戦できるのも嬉しいところ。

 8

外観評価点

 

35

プレイ感想

これまでのボンバーマンと比べると、かなりゆったりとした気分で楽しめる。

ステージは広く、敵キャラは少なめ、そして特に激しい攻撃はしてこない。

なので、設置された仕掛けをじっくり観察し、ゆっくりと考える余裕がある。

これまでとはまるで違う、ボンバーマンの新しいおもしろさを感じられた。

もちろん、ボス戦では手に汗握る戦いになることは間違いないし、

中盤以降はアクションを駆使する激しい場面もどんどん増えてくる。

爆弾を使った謎解きアクション。それをしっかり楽しむことができた良作だ。

 

内容評価点

 

36

総合評価点

 

71

コメント

「ボンバーマン」までもが完全な3D化を果たしたとなれば、もうこの3D化への

流れは否定しようがない。古くはというならば、「バーチャファイター」や

「スターフォックス」を持ち出さなければいけなくなるわけだが、衝撃的だった

「マリオ64」の発売から約1年が経ち、3D空間を舞台としたゲームは一気に

一般的な存在となった。それまで完全3Dのアクションゲームが少なかった

PSにも、「天誅」や「メタルギア」など、本格派3Dアクションゲームといえる作品

が徐々に発売され始め、それからは“もう2Dには戻れない”と言わんばかりに、

次々と3D作品が発売されていくこととなったのである。

 

 

 

2002年 4月11日

2005年 6月12日訂正