レトロゲームレビュー/キングオブファイターズ

ドリームキャストのKOF


ザ・キングオブファイターズドリームマッチ1999

KOF史上大ヒット作品である「KOF98」の移植作品である。98は、キャラクターが38人ぐらいでバランスも良いなどで人気を博した。ストーリーがない無いため誰もが気軽に手を付けられる。

ただし、「背景をポリゴンに変更」とデカデカ?と書いてはいるものの、綺麗にしようという事を怠るというていたらく。背景が粗く、CD音源のため1試合ごとに音楽がとぎれる、コマンドリストがない、など荒削りな部分も多い。

それでも、かっこいい音楽、ちょうど良いキャラクター数(と言うかチーム数)、比較的シンプルで奥深いシステムなどなど、ゲーム的にはドリームキャストのKOF1番である。

CPUの難易度がものすごく高い。

なおネオポケとも連動が出来て、ネオポケには新アイテム出現。DCでは99の設定資料が見れたりする。

DCではDCのみのオリジナルのオープニングアニメがある。ただ、逆にオリジナルのオープニングが無くなってしまうのが残念なところ。


KOF99EVOLTION

新システム、ストライカーを採用した作品。ストライカーとは、4人チームの4人目をストライカーに設定し、試合中そのキャラクターが援護射撃などをしてくれるシステム。Lトリガーなど呼び出すと出てくる。個人的にはプレイヤーキャラじゃないやつが出てくると緊張感がない感じがして嫌なのだが。なお、ストライカー呼び出し中は他の動作が出来ない無防備な状態なので使いにくいのが難点です。ストライカーシステムが完成するのは2000になってから。

99evoで良いところは新システムよりも「コマンドリスト」・「ボタン一つで必殺技が出せる機能」・「DC向けに描き直した綺麗な背景」・「とぎれない音楽」・「ゲージの高さが変更できる画面設定」・「キャラクターなどの使用率などのレコード表示」など、オプション関係がすばらしくたいへん良くできています。前作の荒削りな部分をすべて改善したプラスアルファな出来で、これだけあればどんなつまらないゲームでも長続きする(決してKOF99がつまらないわけでは無い)。

難易度は前作よりも低めで初心者にも取っつきやすいと言える。キャラクターは32人、KOFはチーム数=キャラクター数とも数えることもできるため(できないというつっこみはおいといて)やはり適度な数と言える。今回からシングルプレイでもストライカー追加のためキャラクターを2人選択することになりました。シングルプレイではないじゃん!!とつっこみたくなります。

ちなみ今回は、新シリーズ「ネスツ編」第一作であります。

またネオポケ連動しており、DCではエキストラストライカー(ストライカー専用キャラ)の出現、エキストラストライカーのレベルアップなどが出来る。ネオポケでは・・・忘れた。ネオポケで連動できたソフトはスゴロクやミニゲームがありなかなか楽しい物だった。ネオポケ連動はこれでおしまい。2000以降はミニゲームが追加される。


KOF2000

SNKとしては最後のKOF。このソフトから発売元はプレイモア(現・SNKプレイモア)に変わった。今回のウリは初回特典のポスター!違うだろ!!今回は分かりやすく言えば、前回はストライカー出すために無防備になっていたのを改善。いつでもストライカーを出せることに。ストライカーを呼び出すためのポイントをパワーゲージ1+挑発で増やせることになった。あと前回では「MAX超必殺技」を出すには体力が少ない状態の点滅状態の時しか出せませんでしたが、今回は出そうと思えばいつでも出せるようになりました。

ちなみに音楽は今回のみアレンジとオリジナル両方が入っています。2000の音楽は99evoに比べるとあまり・・・ですがそれはそれで良いですよ。

ただ、前作とのシステムの違いがわかる人じゃなければこのゲームは楽しめません。個人的には小手先の変化ぐらいにしか思えなかった。あと、99evoでは1999の背景・オプションなどの荒削りの部分を改善したのに2000ではほとんどがベタ移植になってしまった。99evoのオプション周辺は本当にすばらしかった。とはいえ背景はベタ移植でも1999より綺麗だ。

キャラクター数は35人また適度だね。ただ、4人制になってから竜虎チーム・餓狼チームと女性格闘家チームの出入りが多くて紅白戦にしか・・・。

今回では、KOFDC版初のミニゲームが追加されました。絵合わせです。KOF2000に関係する絵をパズルにしました。移動したり向きを変えたりして絵を完成させます。絵を合わせれば森気楼さんなどの絵が見れるので良いが、複雑な絵などが多く目に悪いです。

特にチャンコーハン!!この絵はチャンコーハンの顔を大写しで描いてあるのだが、ヒゲの部分の4角は真っ黒。なのに向きなどが決まって、はめるのに一苦労だよ。セーブで途中からも出来るのでまだ良い方ですが。クリアーすると、絵合わせした画像などがギャラリーモードで見れるよ。

ちなみに今作は「ネスツ編」第2作目。


KOF2001

プレイモア初のオリジナルKOF。スポンサーが韓国企業なので批判も多いらしいけど、たいして気にならない。

今回の作品は、前作と違ってストライカーを3人まで設定できるようになりました。なぜに!なぜに!!なぜに!!!まあ、3人にするとパワーゲージが短くなるので超必殺技が使いやすくなる。あと、前回のストライカーは独自のゲージだったがパワーゲージに統合しストライカーが出しやすいうえ画面が見やすくなりました。コマンドリストも復活しました。

ただし、今回は音楽がオリジナルしか入っていません残念だ。

キャラクター数は過去最高の40人。多いけどキャラ一人一人にげふんげふん。

SNK倒産直後にどさくさに紛れて作ったこともあって背景が粗い!!(良い画面で見るとなかなかだよー)キャラ微妙!!(それでも、良いキャラクターはいるよー)メイリーはまあまあけどそれで良い(韓国初の美少女キャラ??)!!音楽も微妙!!(女性格闘家チームのテーマはなかなかだよー)音声が聞こえにくい!!(耳かっぽじって良く聴けー)ラスボスでの穴子さんの声が聞こえにくいのは残念!!(若本規夫だよー)。

難易度は少々高い。ただ、1999よりは優しいと思う。

ミニゲームは横スクロールパズル。同じ色を4つ以上にして消す。KOF2001と同じ画質なため非常にじ地味。格闘ゲームみたいにキャラクター選択が出来る。パズルプレイモードでは敵と対戦する。途中必殺技が出せ、XボタンとYボタンで必殺技、XY同時押しでMAX超必殺技。こちらもクリアーするとおまけ画像が見られる。パズルモードは2P対戦も可能。エンドレスモードもある。

ちなみに今作でネスツ編最終回。


おすすめKOF

もし買うのであるならば1999と99evoを買うべきです。2000以降はストーリーを知りたくなってから買うべきです。

2001の続編もあるよ!!

ドリームキャストにはKOF2002という2001の続編もあります。この作品はKOF99以降では初のストーリー無しの対戦に徹したゲームです。アーケード版ではいなかった、キング、矢吹真悟収録、DC版KOFほとんどのキャラクターと対戦が可能だと思われる。正直、買っていない、4作あればおなかいっぱい。ちなみにこの作品でドリームキャストのKOFはおしまいとなった。

画質音楽難易度
1999:全体的に粗い、特に背景が。
99:DC向けに描き直しがされた部分が多いために良い。
2000:全体的に綺麗、書き直された部分が全くなく、ネオジオすごい。
2001:倒産したためか?画質悪すぎ。
1999:とぎれる物の、名曲を本物の楽器音でアレンジされて音質も最高。
99:全編アレンジ、とぎれることなく音質も最高。
2000:あまり良い曲はなかったが、オリジナルとアレンジ両方入れることはいいこと。
2001:オリジナルのみ、少なくとも良い曲はあったためアレンジが聴きたい。
1999:ボスも舞も全体的に高い!!
99:全体的に高い物の、低くなってきた。
2000:前回と同じ。
2001:1999並ではないけど高い、中ボスが強い。