レトロゲームレビュー/ネットdeテニス

ネットdeテニス


ふつうのテニスゲーム

このゲームは、ドリームキャストで発売されたテニスゲーム。操作は簡単、十時キー、もしくは3Dスティックで移動(変更可能)。AボタンとXボタンでショット。BボタンとYボタンでロブ。ネットの近くで打つとボレー。ちょうど良いところに玉がくるとスマッシュ、。打つ瞬間に十時キーを押すと、打ち分けることが可能。ディフェンス時に、十時キーとボタンを同時押すと横にジャンプするときがある。

球の速さが選択でき、「ノーマル」と「スロー」がある。コートは4種類、コートによって、玉の弾みに違いがある。観客はいない。試合途中で、コートの交代がある。試合に勝っても、キャラクターによるアクションはなく、『わぁーきゃあー』と言う女性による声がある。そのあと、すぐに再戦するか、キャラクターを変えるか、タイトル画面に戻るか、を選択する画面が出てくる。

キャラクターは16人。国別に分かれているが、選手の細かい個人情報などは全くない。キャラクターを作ることが可能。名前を付けられたり、容姿を変更したり、能力を割り振ることが可能、それだけ。

ストーリーもない。トーナメントなどの大会もなく。テニスを1戦しただけで終わってしまう。クリアーし続けてもレコードや育成要素がない。アイテムもない。ただし、ネット対戦やカプコンvsSNK2の予約特典コンプリートデータ集では試合中に一緒に行動する『犬』がゲットできる。ネット対戦は、2004年ぐらいに終了し、カプコンvsSNKの特典も貴重だと思われる。

難易度は変更が可能。ネット対戦では、画面の上下の角に画像や吹き出し(チャットの文字)を表示することが可能だった。画像は設定画面で見ることが出来る、画像はなかなかかわいい物や、色々な画像があり結構良い。


埋もれていくべき作品

最初のところで書いたが、ふつうのテニスゲーム。と言うか、はっきり言って、テニスゲームとしても物足りない、とてもじゃないけど物足りないほどのゲームです。

観客無し、勝っても地味、トーナメント無し、ストーリーも無し、選手の細かい情報も欲しかった・・・。こんな作品、埋もれて消えるべくして作られたような作品だとおもう。

まあ、ドリームキャストダイレクト(現セガダイレクト)専売でなおかつ値段も格安だったのでここまで削られてしまうのは当然なのかもしれない。


それでも続編を期待したい作品

しかし、あまりにも音楽が良い、さわやかな感じが良い、5曲程度しか入っていない音楽でどうしたかっておもうかもしれないが良い曲。

それにオープニングの『ネットdeテニス』と言うかけ声。きっと山崎和佳奈さんの声と思う、だから良い!!確かにこの程度でどうしたって思うかもしれないが、良いかけ声だ!!(ただ単に山崎和佳奈さんのファンなだけだろ)。ただあまりにも、こんなちっぽけなテニスゲームで終わってほしくない、と言う思いがあります・・・。

初めてネットdeテニスを知ったのは、「CAPCOMvsSNK2」におまけで付いてきたGD-ROMでした。その中には、CAPCOMが発売したDC用ゲームのセーブデータがコンプリートされていて、その中の『ネットdeテニス』の項目を合わせたら、さわやかな音楽が流れてきて「良い曲だなあ」とおもい、買うまでに至りました。

ただ、ソフト買ったら不良品だったり、このゲームのために本体を修理したりと、このゲームがきっかけで、DCに様々な問題が起こりました。今では良い思い出です。


このゲームはテニスゲームが好きな人、無駄な時間がある人、ドリームキャストが好きな人、なら

正直、このゲームを買うなら、他にもっと良いテニスゲームがあるはずです。最近PS2でも良いテニスゲームが出ていますからね。上記の3つを持っている人なら・・・相当の暇人ですね。ただ、このゲームの良いところだけは、覚えておいてください。


画質音楽難易度
ふつう。よい、さわやか。バランスが良くとれていると思います。