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マガレイ
クロガシラガレイとともに釣り人に大変人気があります。釣れるとついつい笑みがこぼれます。どう料理してもおいしいんですよね。
【見分け方】
裏側の尾ビレ付け根付近がうっすらと黄色くなっているのですぐ分かります。たまにスナガレイのように黄色の割合が大きいものもいますが、表側はスナガレイより滑らかな感じなので、比べてみたら違いは分かるでしょう。逆に黄色い部分がほとんどないものもいますので、イシガレイやアサバガレイなどと間違えないように。
5,6月頃に浅場で産卵しますので、釣るならその時期が狙い目です。大きいもので40cm級も釣れます。大抵は20cmから30cmぐらいまでのものがよく釣れますが、近年少なくなっています。
マガレイは漁業では18cm以下は規制対象になっています。他のカレイも含めて、我々釣り人も20cm以下くらいは丁寧にリリースするとよいのではないかと思います。
唐揚げでも煮付けでも刺身でも、何でも良しです。私はマガレイがカレイの中で一番好きで、唐揚げにしてよく食べます。
3枚目の写真は、スナガレイのように裏側の黄色い部分が多い個体です。間違えないように注意です。
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クロガシラガレイ
このカレイもマガレイと並んで釣り人に人気があります。私も大好きです。網走各地では一般的ななカレイです。肉厚なこともあり、このカレイばかり狙っている釣り人も多いです。
【見分け方】
裏側を見ると、体両側のヒレ(背ビレと尻ビレ)に黒の楕円形の模様がいくつか並んでいます。ヌマガレイ(カワガレイ)と違ってはっきりした模様ではありません。また、肉厚で体の幅が大きめでずんぐりしています。側線と呼ばれる、尾ビレから頭部までにある線が胸ビレの辺りで大きく曲がっています。
クロガレイとヒレの模様が非常によく似ていますが、実際気にして区別している人は少ないでしょう。魚売り場でも一緒にしていたりします。味も区別できませんからね。違いについてはクロガレイのところを参照してください。
5、6月頃に浅場に産卵しますので春から初夏が狙い目です。網走では普通に釣れるカレイで、大きなものは50cmを越えるものも。そんな大物はびっくりするぐらい肉厚です。
私は煮付けが大好きですね。大物の肉厚なものはお刺身でしょう。マガレイと同じく、どの料理でもおいしいので大好きなカレイです。
道南以南には、マコガレイというクロガシラに遺伝的にかなり近いカレイがいるそうです。ヒレの模様がなければマコガレイ?のような感じだそうです。私は釣ったことも見たことないので知りませんけど。
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クロガレイ
クロガシラガレイとそっくりで、きちんと見分けている人はほとんどいないと思います。クロガシラガレイより産卵時期が早いので釣れ始めるのが早いといわれています。サロマ湖や網走近郊では5月頃釣れますが、クロガシラガレイより数も大物も少ないようです。
【見分け方】
両側のヒレに黒い斑点があることなど、クロガシラガレイと大変よく似ています。しかし、体の左右の幅(体高)がクロガシラと比べて大きくなくスリムであることや、側線と呼ばれる尾ビレから頭部まで続く、体中央の線が比較的大きく曲がっていないことなどから判別できます。クロガシラは側線が胸ビレの辺りで大きく弓なりに曲がっています。あと、クロガレイは頭部が小さいということですが、これは比べてみない限りは分からないでしょうね。
ほとんどの釣り人はクロガシラガレイと区別してません。市場でも一緒にしています。クロガレイという名を知らない人がほとんどじゃないでしょうか。
といっても、クロガシラガレイと特徴が中間的なものもいますので、勉強している釣り人でもよく区別できない場合があります。そんなときはクロガシラガレイとしてもいいのではないかと思いますが、どうでしょうか。
クロガシラガレイと味に違いがあるのなら明確に分けているのでしょうが、違いが分からないので、正直、私も一緒にしています。クロガシラと同じく、煮付けや唐揚げでしょうね。
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スナガレイ
網走では20cm前後の小物がほとんどですが、たまに30cm近いものが釣れると逆にびっくりします。
【見分け方】
裏側を見て、尾ビレ近くから体半分くらいまで濃い黄色い線がくっきりとあるのですぐ分かります。そして体が薄っぺらいです。表側は砂っぽい均一の模様で占められています。砂場にいると見つけにくいでしょうね。
春から夏にかけて釣れます。網走では他のカレイに混じって釣れる感じでしょうか。マガレイやクロガシラなど人気のカレイがたくさん釣れているときはリリースしてしまうカレイです。
まずいわけではないんですが、身が薄いので5枚おろしにせず(というか、できない!)、そのままの姿で唐揚げするのが一般的。うーん、ボリュームがないんだよなあ・・・。
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ソウハチ
網走では不思議ですが、6月頃にソウハチばっかり釣れるという日があります。船釣りなら分かるんですがね。産卵に関係していると思います。ソウハチのことをサッパと呼ぶ人もいます。また、小さいサイズの身が薄いものをレントゲンと呼ぶ人もいます。
【見分け方】
口が大きいです。片方のあごがドーンと前に飛び出ています。何だか噛みつかれそうです。片方の目が裏側も見えるような真横についています。体の中央を側線がほぼ真っ直ぐになっているようについています。あと、体全体がベタベタしていて少し臭います。
一晩くらい干してから焼いて食べると最高においしいです。独特の臭さがたまりません。しかしその臭さから敬遠する人がいます。煮付けや刺身にするという話もちらほらと聞きますが、私は干したことしかありません。
たまに大物も釣れますので、そんなときは次の日あたりの晩酌が楽しみになります。卵持ちのソウハチの一夜干しを焼いて食べるというのは至福の一時です。お酒が好きな人のためのカレイ?
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イシガレイ
網走ではイシモチ(ガレイ)と呼ばれるのが一般的です。道北では船で座布団のような大物も釣れるようですが、網走ではたまーに他のカレイに混じって小型が釣れる程度です。
【見分け方】
表側には固い石みたいな部分がいくつかあります。特にその部分が大きく長いのが写真矢印の場所です。この石のようなものですぐ判別できるでしょう。また、白い斑点が所々にうっすらとついています。裏側は特に特徴もなく真っ白です。
大物は刺身が人気ありますね。煮付けでもいいですが、網走ではそんなに釣れないし小物中心ですので、私は大抵リリースです。
なお、ヌマガレイ(カワガレイ)とこのイシガレイとの雑種をオショロガレイといい、道南の方ではたまに釣れるようです。オホーツクでも過去に水揚げされたことがあるので釣れる可能性はある・・・。
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ヌマガレイ
カワガレイという名の方が網走では一般的です。ヌマガレイという人は滅多にいないです。
【見分け方】
とっても判別しやすいカレイです。他のカレイと違って眼が反対側、つまり頭を下にすると左側にあります。そして何よりも裏側の両側のヒレにはっきりとした白黒の模様があることですぐ判別できます。シマウマみたいです。表側は他のカレイよりウロコがざらざらしていて鮫肌っぽくなっています。病気のような肌です。
たまにびっくりするような大物が釣れることがあります。そして、ある程度淡水でも生息できるので、網走では海、川、湖のどこでも釣れるカレイです。特に雪解けの頃に網走川でよく釣れます。また、網走湖でワカサギ釣りをしているとガツーンと細い竿を曲げて釣れることがあります。
春先のカワガレイの刺身はコリコリしておいしいといわれますが・・・、肉が水っぽくて唐揚げや煮付けにするとまずいです。私は味も匂いも嫌いなのでリリース派ですが、こいつばっかり釣れる時ってあるんですよね・・・。
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コガネガレイ
網走ではミズクサガレイと呼んでいる釣り人がいます。ロスケガレイと呼ぶこともあるようです。地方名って混乱します。網走ではそんなに多くは釣れないカレイです。
【見分け方】
全体的に頭の先から丸い感じの体で、体の幅が大きいです。ウロコや、特に両側のヒレが金色っぽくなっていて、名前の通り少々黄金っぽく見えます。そしてヒレの先端が少々白っぽく見えます。表側の表面は小さなつぶつぶが覆い尽くしているような大きめのウロコになっています。
まずいわけではないと聞きますがそんなにおいしくもないという評判なので、食べたことありません。以前、カチカチに干して食べるといいと聞きましたが、そこまでしないと食べられないのか?ということで、私はすぐリリースです。
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トウガレイ
ヌマガレイ(カワガレイ)と似ているカレイです。私は3年ほど前まで、教えてもらうまで知りませんでした。見たことがないというか、釣っていたとしても、おそらくカワガレイと思ってリリースしていたでしょう・・・。一般的にはあまり知られていないカレイだと思います。サロマ湖でたくさん釣れてびっくりでした。ドロガレイと呼んでいる人がいました。
【見分け方】
ヌマガレイ(カワガレイ)と同じく、はっきりとした黒の模様が両側のヒレにあります。ただ、裏側の黒の模様ははっきりしていませんので、ここで「おやっ?」と思うはずです。ここが大きなポイントですが、眼は他のカレイと同じく右側にあります。表側はザラザラしておらず滑らかなので、さらに区別できます。側線もほとんど曲がらず真っ直ぐに近いです。
道東の汽水域に多く見られるとのことですが、サロマ湖、能取湖や網走港でもたまに釣れます。意識して釣っていればヌマガレイ(カワガレイ)と間違えることはないでしょう。
ちなみに、食べたらかなりまずいといわれていますが実際どうなんでしょうか。とりあえず釣れたらリリースです。
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アサバガレイ
当分釣っていないので忘れました。そういえば、網走で釣った記憶がないんですよ。紋別でなら投げ釣りでも釣ったんですが・・・、一応載せておきます。紋別ではロスケガレイと呼んでいる釣り人がいました。
【見分け方】
パッと見てマガレイに似てますが、裏側の尾ビレ付近は黄色っぽくないです。それにマガレイより体の幅がずいぶん広いです。また、側線が眼の辺りで1本の枝のように分かれているのが最終的に見分けるポイントとなるでしょう。
以前、船釣りで釣れたとき、ベテランの人たちは海に投げてました。その時、試しに一枚持ち帰って焼いて食べてみたんですが、やっぱりおいしくなかった・・・。おいしくないので、釣れたとしても私はリリースです。干したり煮付けなら食べられそうですが。最近魚屋さんに出回るようになり、特に冬はおいしいとのことです。
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